2010年12月3日金曜日

座談 昭和23年12月号

1948
誌 名 座談 昭和23年12月号 第2巻第11号
発 行 文藝春秋新社
発行日 昭和23年12月1日
発行人 池島信平
編集人 鈴木貢
目次画 落合登
印刷人 大橋芳雄
印 刷 共同印刷株式会社
判 型 A5判 平綴じ 表紙共全70ページ
定 価 40円

【ひとこと】昭和23年 1月26日、帝国銀行椎名町支店でおきた毒物殺人事件が、この表紙絵のモチーフになっている。高田保、火野葦平、名刺の松井蔚、弁護人の山田義雄らの寄稿、生存者の村田正子と容疑者妻の平澤まさの手記、朝読毎 3紙担当記者の座談会がのっている。しかし、いまこれらを人権擁護の立ち位置からよむと、おもいは複雑だ。「ひとの痛みがわかる人間であれ」と、花森安治はつね日ごろ言っていた。
 創刊から 1年をへて表紙に変化がおきている。記事の目玉をのせるようになった。屋上屋を架す仕儀ではあるまいか。

【おわび】座談10月号の表紙で、花森安治が Nürnberg と書いていたのであれば、まちがいではありませんでした。それにしても、なぜ『ニュルンベルク年代記』だったのでしょうね。