2012年8月10日金曜日

【花森安治表紙原画展をみる 第4信】

世田谷美術館 花森安治表紙原画展ポスター 2012


伊那谷にいてはポスターは見られないとかいたものですから、ご親切な方がご恵投くださいました。甚々の感謝です。会期は半ばすぎてしまいましたが、このポスターをつくった人々への謝意もこめて、ブログにのせさせていただきます。

半ばすぎたとはいえ、あすからお盆休みに入るかたも多いのではないでしょうか。東京でお盆をおすごしになる方は、一日を花森安治の表紙画展でお楽しみください。美術館は冷房もきいていますし、レストランもあります。広々とした砧公園の木陰で涼むのもよく、今夏話題のクールシェアには格好の場所です。ご家族づれでどうぞ。


表紙原画展を記念して作られたしおり3種 2012


ポスターに加え、本屋さんで配られている3種類のしおりもいっしょに送ってくださいました。しおりを置いている地域はわかりませんが、きっと東京都内、美術館周辺の書店でしょう。花森安治の表紙画をいかした愛らしいしおりになっています。本屋さんでお尋ねになってみてください。


しおりの裏面(拡大)


しおりは、いま開催中の村山知義展の割引券にもなることが記されていました。村山は日本のダ・ヴィンチにたとえられます。花森安治と学生時代から親しかった扇谷正造は、花森の本質はすぐれたアルチザン(職人)であると指摘し、「私がいうアルチザンというのは、レオナルド・ダ・ヴィンチもアルチザンだという意味においてである」「職人こそ日本文化の担い手なのである」と讃えました。