2014年8月9日土曜日

困った番組 NHKニュース

きょうは長崎に原爆が投下された日。

午前11時2分、わが箕輪町の空にサイレンが鳴りひびき、町民に1分間の黙祷をよびかけた。畑にいた小生は西のほうを向き、麦わら帽子をぬいで頭をたれた。式典のもようをNHKのテレビ中継でみることは、かなわなかった。

夜7時、NHKニュースをみた。
その内容に、大きな違和を感じたのは小生だけ、だっただろうか。
そんな筈はない。

たしかに台風情報は必要である。
しかし長崎での式典は、きょうの最も重要な社会ニュースである。
それがあまりに素っ気なく扱われていた。いかにも奇妙であった。

長崎の式典で、政府にとって、首相にとって、
よほど気にくわぬことがあったのだろう。
花森安治編集の『暮しの手帖』第2世紀11号の記事を思い出さずにはいられなかった。




暮しの手帖 第2世紀11号 1971 


ニュース番組をみるとき、テレビ局がなにを報道しようとしないか、
とりわけNHKに、政府がなにを報道させようとしないか、
それを見極めることが、今後ますます大事になるだろう。
そう思いませんか。

NHKのキャスターは、安倍政権のスポークスマンではないか、
とみまがうことが多くなっている。肝心なことは報道しない。
ジャーナリストの矜恃をすてたのかしら。